今回もたのしく、ためになるお話ができました。
いつも言いますが、全然時間が足りない!
新しい方も来てくださり、8人参加でした。
今回も、ひょうご発達障害者支援センター クローバー 上郡ブランチより、福田さん(相談支援員)が来てくださいました。
雪の中すみません。もしかしてそちらは積もっていたのではないでしょうか。
来ていただけたおかげで、今回もたくさんアドバイスをもらいました。
本当に何を相談しても答えてくれる経験の豊富さ。頼りになります!
お話も上手で、わかりやすく、しかもおもしろい。
またぜひ来ていただきたいです。
さてさて、また内容をまとめてみますね。
※聞き間違いや勘違いもあるかもしれません。以降に変更になったこともあるかもしれません。市町村によっても違ってきますので、重要な情報については必ずご自身で確認してから行動してくださるようにお願いします。
※回答者は、福田さんと参加者です。
★イヤマフの使用
・音に敏感な子はイヤマフなどで音の聞こえを緩和すると落ち着くことがある。
・耳を押さえているときにつけてあげたり、うるさくなりそうなときに前もってつけるようにする。慣れたら本人が自由に付け外しする。
・マスクもつけられる。
★マスクの着用
・感覚過敏などでマスクをつけるのが難しい子も多い。
・公立幼稚園ではつけるように先生から言われた。
・いろんな形や材質のものを買って試し、つけられるようになるまで1万円ぐらいかかった。
・つけられるようになったきっかけは、売り場で居合わせた年上の男の子に「そのマスクかっこいい!」とほめてもらったこと。気持ち悪がりながらも、つけてくれるようになった。(お兄さんへの憧れの気持ちがあることをわかっているお母さんが、たまたまいた男の子にお願いし、その作戦が見事成功)
★相談「保育所へ行くのをしぶる子から、登園時に『謝って』と言われ、謝ると、『許さない』と言われた。『(保育所では)ひとりぼっち』『耳が痛い』などと言っている。保育所ではおともだちと遊んでいるようで、ひとりぼっちではないはずなのに」
☆回答「まずはその気持ちに共感した言葉を返す。
『謝って』『許さん』と、ごっこあそびのようにやりとりしているのかも。
おともだちと遊びたい気持ちはあるので、『仲良し』のイメージが持てていないのかもしれない。『おともだちと遊ぶ=仲良し』というイメージを持てるようにしていく。
ビデオを撮るなどして、おともだちと遊ぶ自分の姿を客観視させると、仲良く遊べているイメージを持てるようになる。
自分の感情に気付かなかったり、表現したりが難しいので、親が『たのしいね』『暑いね』『おいしいね』など感情を言葉にして伝えることで、感情と言葉を結び付けていけるようになる」
★おともだちと仲良くすることを強制しない方がいい
・自閉症の人の中には、人とのコミュニケーションが極端に苦手な人もある。他人との会話を指示されたことが原因で仕事をやめたくなるほど。
・まずは、同じ空間にいられるだけでOKとする。
・そこから、本人の興味のあるものを「一緒に見てあげて」とお友だちの方に動いてもらったり、見ている景色の中に入ってもらったり、「一緒にぼうけんしよう」と誘ってもらったりして、まわりを巻き込んでいく。
・コミュニケーションは初回が大事。最初の印象が強く残る。
・慣れが大事。
★歯医者
・少しずつ慣れていく。最初は待合室に入るだけ、イスに座るだけ、などスモールステップにして何回も通い、慣れていけるようにする。
・鏡を見ながらだと何をされているかわかりやすく、安心する子もある。
・手順書を見せながら前もって説明しておくことも安心につながる。
★相談 「幼稚園に進級するとき、よくある困りごとは何ですか?」
☆回答 「トイレについて。暗い、狭い、水の音がする、混む、和式などが原因で行きにくくなることがある。
先生が代わることで戸惑いをもつことがある。
設備と本人の中身年齢によるギャップ。本人の遊びたがるおもちゃと組のおもちゃが違う、などの困りごとがあることも。
環境の変化について、前もってよく伝えておくことが大事。
進級などのタイミングは、自立を促すいい区切りになる。本人のうきうき感に合わせて、『年長さんになったから〇〇しようか』などステップアップのきっかけにもできる」
★相談「おともだちとあそんでいるとき、楽しくて強い力でさわってしまうことがある。衝動的なものなので未然に防ぐことが難しい。目に見える形で説明したいが、どういう方法があるのか」
☆回答「例えば、声の大きさを伝えるには、『音のものさし』という図がある。音なら、テレビの音量で数字と音の大きさ・聞こえ方を体感させる方法がある。
体の感覚と使い方を訓練するとなおっていく。目を閉じてものをさわる練習や、ボールに水を入れて運んだり、トレーに皿を乗せて運んだりすることで、体の感覚と使い方が上手になっていく」
★相談 「うれしくなったとき、ジャンプしながら手をたたく。みんなのいるところでもしてしまうので、注目を浴びて恥ずかしい。喜びの表現でいいことなので止めるのもかわいそうで・・・」
☆回答 「年齢につれて、場面によって使い分けられるようになってくる。
意識して練習していくと、うちの中と外でわけられるようになる」
★相談 「トイレに行くのを嫌がるようになってしまった。寒さが原因。ヒーターを入れるがすぐには暖まらなくて。ごほうびシールを貼るのにも飽きてしまった」
☆回答 「トイレに誘うときに、ブランケットを本人に選ばせ、それをもってトイレに行くようにしたら喜んで行けるようになった。
『お母さんトイレ行きたいから、ヒーターつけてきて』とお手伝いをしてもらい、『ついでに〇〇ちゃんも行こうか』と誘ってみると行きやすくなる。トイレが目的ではなく、ついでにという風に」
★まきものカレンダー
・「おめめどう」の商品にまきもの式のカレンダーがある。日付がひとつながりになっているので、理解しやすい。普通のカレンダーでは1週間ごとに次の行になるので、見方が難しい。
相談もあり、情報もあり。
印象に残っているのは、
入園や進級のときの生活環境の変化をついネガティブにとらえてしまうけど(発達障害の子は変化が苦手なので)、成長のいいきっかけにできると聞き、たのしみにできるようになった。という意見でした。
その発想の転換。
私もそう言ってもらってはじめて気付いたのですが、それいいですね!
イヤだな~とゆううつに春を迎えるより、ずっといいです!
我が子が発達障害・・・やっぱりいろいろネガティブな思いを抱えて参加した方も、みなさんや先輩ママの前向きな姿に励まされたと言ってもらえます。
私も同じ思いです。
みなさんが前向きに、明るく楽しく気持ちをもてるきっかけに少しでもなれれば、とても嬉しいです。
まあでも、がんばりすぎず、できる範囲でほどほどにいきましょう!
次回のいちごみるくは、
2月2日(火)10:00~11:30
これまでの内容もふまえながら、お互いのことを少しおしゃべりできたらなと思っています。
ご参加お待ちしています!
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