遅くなりました!
12月1日にありました、発達障害児ママの会「いちごみるく」の報告です。
今回は、初めて専門家の方に来ていただきました。
ひょうご発達障害者支援センター クローバー 上郡ブランチより、福田さん(相談支援員)・谷さん(保健師)のおふたりです。
会を傍聴してもらう予定が、「何かアドバイスありますか?」と話をふったのをきっかけに、がっつり相談させてもらいました。
さすが経験豊富なだけあって、何を聞いてもすごく参考になるアドバイスをしていただき、とてもありがたい貴重な機会となりました。
私の覚え書きですが、内容をまとめてみます。
※聞き間違いや勘違いもあるかもしれません。重要な情報については必ずご自身で確認してから行動してくださるようにお願いします。
★相談 「子供が、他の子が大勢いる場所を嫌がる。保育所に行きたがらず、療育の事業所も人数が増えてから行きたがらなくなった。」
◎回答 「聴覚が敏感な子の場合、周囲の音が聞こえ過ぎてつらくなってしまうことがある。
イヤーマフ(ヘッドホン)をつけると周囲の音が軽減されて落ち着く子もいる。
耳栓で、差し込む深さによって音の聞こえ方を調節できるものがある。
ノイズキャンセル機能付きのイヤホンもある。放送のガサガサ音など一定の周波数の音をカット。スマホと連動して音楽をきくこともできる。
使い始めるときは、リラックスしているとき。『つけてみる?らくになるよ』 とすすめて、慣らしていく。
嫌いな音がしてパニックになっているときにつけると、嫌な記憶と結びついて余計に嫌になってしまうことがある。
★相談 「子供が何かに集中して遊んでいるとき、他の子が周りをうろうろするのを嫌がり、たたいてしまうことがある。次に会った時にもそれを覚えていて、またたたきに行きそうになる。」
◎ 回答 「まず子供の気持ちを受け止める。 『気が散ったね』 それから、『たたいちゃダメだよ』 と話す。たたきに行きそうになったら、1回深呼吸させて、『言えるようになるかな?』 と言葉で伝えられるようにする。
お友だちに嫌なイメージがついてしまったときは、親が『あの子は〇〇できてかっこいいね!』 など、その子のいいところを何回も伝え、いい記憶で上書きする。」
★相談 「子供が『好き』と『嫌い』をペアで使うようになり、お友だちを『○○ちゃんは好き。●●ちゃんは嫌い。』と本人の前で言ってしまう。●●ちゃんのことも別に嫌いではないのに。」
◎回答 「『逆の立場だったらどう思う?』 と考えさせてみる。
数字がわかる子なら、『○○ちゃんは10好き。●●ちゃんは1好き』 という風に、数字で置き換えて言えるように伝えてみる。
理由を言えるようになるとまた変わってくる」
★相談 「発達検査で平均の30%という結果が出た。単純計算で、ものごころがつく4才頃まで成長するのが12才頃だと考えると、しんどくなってしまう。こちらの言うことを大体理解できて、ひとりで食事するなどの日常的なことができるようになるのもそれぐらいになるのかどうか知りたい」
◎回答 「発達検査では、情緒と身体能力を総合した結果が出る。情緒と身体はバランスをとりながら発達していく。環境や支援によってこれからの伸びが変わるので、そのままのペースで発達していくとは限らない。」
★相談 「来春から幼稚園へ入園するが、訪問支援事業を利用すると、受給者証の利用上限回数が減ってしまうのか。同じ日に、訪問支援事業と療育を両方利用できるのか」
◎回答 「訪問支援事業と、療育の利用とは別。訪問支援事業を利用することで受給者証の回数は減らない。
訪問支援事業とは、保育所・幼稚園での子供の様子を専門家が見て、過ごし方などのアドバイスを親やスタッフにしてくれる事業。親の要望を受けて、保育所・幼稚園から依頼してもらうことが多い。」
行き詰ったとき、こんな方法もあると提案してもらえることは、すごくありがたいです。
試してみよう!と前向きに問題に立ち向かえますし、たとえそれが我が子に合わなかったとしても、ヒントになったり、積み重ねで傾向がわかったり。
それを繰り返すと、行き詰っても何か他に方法があるかもと発想を転換できるようになってきます。
なにより、気にかけてもらっていることがうれしい。
悩んでいるのは自分だけではなく、今までたくさんの人が同じ悩みを通ってきたからこそのアドバイスだと、孤独をやわらげてくれます。
月1回、90分じゃとても足りない。
また来月も楽しみです。
来月は、1月12日(火)10:00~11:30
なんと、福田さんと谷さんがもう一度来てくださいます。
訪問支援事業についてと、マカトンサイン(手振りで言葉を伝える)についても取り上げます。
託児ご希望の方は、12月25日までにご連絡ください。
大人の方だけでしたら当日とびこみでも大丈夫ですが、資料が足りないおそれがありますので、できるだけ事前にご連絡くださいね。
<感染予防にご協力ください>
・体調不良(発熱、せき、くしゃみ、のどの痛み、鼻水、だるさ、味覚・嗅覚異常)の方はご参加をお控えください。
・大人の方はマスクをつけてください。
・手指の消毒にご協力ください。
・換気しながらの開催にご理解お願いします。
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